プリンス 7 つの質問 05 中島 和夫

f:id:PurpleUniversity:20200414094947j:plain

 

1. あなた自身を紹介してください。

 

僕の名前は中島和夫。日本の豊田市という車のトヨタで有名な街に住んでます。そしてそのトヨタ関係で働いてます。趣味は旅をする事。ミネアポリスにも行きました。そして勿論音楽を聴く事!プリンスを聴いている時間が1番幸せです。僕の妻もプリンスFamです。彼女とはプリンスのコンサートで知り合いました。会場入りする列の僕の前にいたのが彼女だったのです。こんな偶然あるでしょうか?

 

2. あなたはどうやってプリンスファムになったのですか?

 

 14歳の時、テレビでAMA1985を見ていてパープルレインのパフォーマンスに衝撃を受けました。正に全身に電気が走った様な衝撃です。そこからプリンスに興味を持ち色々当時の音楽雑誌で情報を調べましたが「We are the worldをキャンセルした」とか、「インタビュー嫌い」とか、ネガティヴな情報ばかりで、とにかく普通じゃ無い人だという事は分かりました。当時の自分は普通じゃ無い人に興味があったので益々プリンスの事が気になりました。

 その後ラジオでラズベリーベレーを聴きました。こんなポップな曲も作れる人なんだと一発で夢中になりました。今までこんな音楽やパフォーマンスは体験した事が無かった!すぐレカストー(注:プリンスの支持者はレコードストアをレカストーと呼ぶ)に走りレコードを買いました。AmericaのMVを見た時にそのライブバージョンはアルバムバージョンと全然アレンジが変わってて凄くカッコ良かった!アルバムも凄いがライブも凄い。こんな人は他にいないと感動しましたね。

 

3 .あなたの最も記憶に残る「紫の経験」は何ですか?

 

 2002年に日本で行われたOne Nite Alone Tourの仙台公演です。この日本公演では1番小さい会場でした。手を伸ばせば届きそうな場所でプリンスが演奏しているという夢の様な出来事に感動しました。他のレギュラーショウとは違いプリンスもNPGもリラックスした衣装でセットリストも違ってましたね。ニッカコスタのPush&Pullを初披露したのもこの公演です。The Work Pt.1でのダンスコンテストで日本の有名コメディアンのダンスを踊ったFamがいたのですがプリンスがそのダンスを真似してみせたのはその日最高に楽しい出来事でした。(編注:そのダンスとは「変なおじさん」、そう、日本が世界に誇る天才コメディアンにしてブラック・ミュージックをお茶の間に広めた志村けんさんのダンスを、あのプリンスがカバーした瞬間だったのです。)

中島氏のTwitter https://twitter.com/metallilkazu/status/1244471348086202369

 ラストにDay Of Wildで場内を熱狂の渦に巻き込んでこれでコンサート終了と会場から立ち去ろうとした時、何とプリンスがアコースティックギターを手にステージに戻ってきたのです。そして弾き語りでLast Decemberを演奏しました。その演奏はとても美しかった。会場全体が感動の涙を流したのを覚えてます。

 

4. あなたのトップ3のソウル・ソング(重要曲)は何ですか? なぜあなたはそれらの特定の曲を選んだのですか?

 

Rasberry Beret  

自分がプリンスfamになるきっかけを作ってくれた曲。

プリンスの表現力豊かな歌は他の誰にも真似出来ません。

(カラオケで歌おうとして全然歌えず改めてプリンスのすごさを知りました)

MVも大好きです。ティーンの頃あのヘアスタイルを真似してました。

 

Walk In Sand

 「Nothing's better than 2 walk in sand Hand in hand with u」という歌詞を聴く度に妻と浜辺を手を繋ぎながら歩いてる場面を想像して幸せな気分になります。曲も凄く良い曲ですよね。

 

The Ladder

辛い事や挫けそうな気分になった時にこの曲を聴きます。この曲の歌詞は僕を奮い立たせてくれます。

 

5. 素晴らしいアーティスト/ミュージシャンをプリンスが私たちに紹介しました。あなたのお気に入りは誰ですか?

 

 エリック・リーズです。今までエリックを聴くまで僕はホーンという物に全く関心がありませんでした。エリックのサックスを聴いてこんなファンキーなホーンがあったのかと驚きました。プリンスの音楽にエリックのサックスは凄くフィットしてると感じます。プリンスと一緒にプレイしてる曲は勿論、エリックのプロジェクトであるマッドハウス、そしてソロアルバムも大好きですね。

 彼の名演といえばたくさんありますが中でもザ・ファミリーのMutiny、映画サインオブザタイムズでのHot Thing、チャーリーパーカーのカバーであるNow's The Time、マッドハウスからはファンキーなSix、Ten、Thirteen、スローなThree、ソロアルバムTimes SquaredからLines、The Dopamine Rushが素晴らしいと思います。これらの曲を聴くとエリックがプレイヤーとしてだけじゃなくアレンジャーとしても優れた存在である事がわかると思います。

 

6. プリンスの音楽は人生の教訓とメッセージでいっぱいでした。プリンスがあなたに与えた最も重要なものは何ですか?

 

 彼の音楽から学んだことは人生は常にチャレンジし続けなければならないという事です。Daddy Popで歌われている様に人は過去に生きてしまいがちです。そうなら無い為にも彼の音楽をこれからも学んで行きたいと思ってます。

 

7. 次世代にプリンスを紹介する方法は?

 

日本ではプリンスは元より海外の音楽に若い世代が触れる機会が殆どありません。しかしSNS等でプリンスの存在を知り興味を持ってくれた若い方の存在もあります。プリンスの素晴らしい音楽を伝えられる様なツールがあればどんどん活用して行く時期なのかな?と思います。